木造なのに燃えづらい2×4住宅
12月に入ってめっきりさむくなりましたね(>_<)
空気も乾燥しているので、火災が心配な季節になってきました。
木は火に弱い、とお考えではありませんか?
確かに木材は燃えやすい性質をもっています。
しかし、木は酸素の供給がなければ燃えることができません。ある程度の太さや厚さがある(断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけ。
この黒い炭化層は熱を伝えにくく、炭化層によって燃え方が遅くなることによって、火の内部への進行が妨げられ、強度が低下しにくいという性質をもっています。
700~950℃にまで達するといわれる現実の火災においても、実大火災実験の結果などから、これは事実として確認されています。
これに対して、鉄やアルミは熱に対して弱点を持っています。同一条件に設定した木、鉄、アルミの建材に熱を加えていくと、アルミは400℃になると強度が80%ダウン、
鉄は550℃を超えると50%ダウン、木は550℃で5%ダウン、700℃になっても23%しか強度が落ちないそうです。
2×4住宅は、枠組材により空気層が細かく区分された防火区画のパネルとなっていて、さらに床や壁の各パネルの接合部は、何枚もの無垢の枠組材によるファイヤーストップ材によって骨組内の燃え抜けを防ぎ、火災の進行を抑える防火性能の高い仕組みになっています。
また、石膏ボードを貼ることによって更に耐火性能が高まります!
石膏ボードには約21%の結晶水が含まれており、炎によって熱分解を起こして水蒸気を発散します。約20分もの間温度の上昇を抑える効果がある為、ファイヤーストップ材と石膏ボードのダブルの効果で、初期消火や避難する時間が確保しやすい構造になっています。
凄いですね!!